起業家視察ツアー 第1回
2013.06.21
6月21日(金)、第1回先輩起業家視察ツアー「秋保のDottoreで学ぶお店づくりの想い」を開催しました。 Dottore(ドットーレ)は仙台市中心部から離れた立地にありながら、お客様の絶えない繁盛店です。 オーナーの佐藤大志さんとお母様の眞理さんからカフェ経営にまつわる貴重なお話を伺いました。
◆お客様や仲間を大切にするこだわり
「大変なことは何ですか?」と聞かれ、「大変だと思うことはあまりありませんが、疲れてしまうとお客様へ感謝を伝えきれなくなってしまうので気を付けています。」とオーナーの大志さん。 常にお客様の喜ぶ顔を考えながら仕事をしているそうです。 また、お店を運営するうえでは「この人と一緒にやりたいと思える仲間を見つけたことは幸せです。」とお話してくれました。 一時期、自宅から遠いスタッフの送迎にも気づかっていたそうで、仲間を大切にする気持ちを言葉の随所に感じました。
◆立地は関係ない
Dottoreをプロデュースしたのは、お母様の佐藤眞理さん。 「秋保に出店することで不安だったことは?」という問いに対し、「街中に出店したら、街中ならではの問題が発生する。 どこで始めるかではなく、どういう想いを伝えたいかが大切。」と。 自分の中の妄想・イメージを表現していくことが個性であり、想いとなっていくそうです。 想いが形になれば、立地は関係ないという眞理さん。まるで物語の中にあるカフェのような空間とオーナーさんたちの想いに包まれた居心地のよいひと時でした。
Dottoreの後は「主婦の店さいち」にお邪魔しました。名物おはぎは1日平均5,000個が売り切れるほどで、全国から経営者が視察に来るそうです。 私たちが到着した時間にはすでに車が満杯。店内はたくさんのお客さんで賑わっていました。棚にずらりと並ぶおはぎとお惣菜。参加者の皆さんも思わず視察を忘れてお買い物を楽しんでいました。
最後に「木の家 珈琲館」でケーキとコーヒーを頂きながら、今回の視察ツアーを振り返りました。 「Dottore」でのお話や「主婦の店さいち」の視察の感想を皆さんで話し合いました。 共通して出た感想は、「オーナーさんたちの愛情が伝わった」ということでした。 おもてなしの心を常に忘れない精神が自然とお客様へと伝わっているのを実感しました。
佐藤 大志さん
環境系の大学卒業後、東京でエンジニアとして2年勤務。 その後仙台に帰り、お母様のカフェ「理科室のオルガン」を手伝うが、2011年12月に閉店。 カフェ再開を目指し、一年間石釜焼きのピザ修行に励む。 2013年2月14日にオープンした「pizza&café森のオーブンDottore」のオーナーとなる。