専門家懇談会 第3回
2014.11.10開講
11月10日(月)、第3回専門家懇談会「ちっちゃいビジネスを始めるために必要な会社設立の知識」を創業スクエアで開催しました。鈴木利昭司法書士事務所の鈴木利昭先生を講師に招き、会社設立のプロセスや会社の形態の違いなどについて学びました。
◆会社を作るには、どうすれば良い?
はじめに鈴木先生より、会社設立にあたっての決定事項と流れについて教えていただきました。まずは、会社の名前にあたる商号、事業目的、本店所在地、資本金、決算期などを決めます。その後、会社印鑑・定款の作成→公証役場での認証(株式会社の場合のみ)→出資金の払い込み→法務局で設立登記という流れを経て、会社が成立します。
◆株式会社と合同会社の違い
会社にもさまざまな形態がありますが、今回は株式会社と合同会社について学びました。平成18年から始まった合同会社の場合、株式会社に比べて設立費用が安い、決算公告が不要などのメリットがある一方で、上場できない、認知度が低いなどのデメリットがあります。会社設立の目安として、法人節税のメリットを受けられる方や、とりあえず法人格が必要だという方は合同会社が向いており、事業拡大や上場を目指している方や、企業間取引において支障がある場合は株式会社のほうが向いていると考えられます。
◆懇談会-鈴木先生に聞く
前半の講義を終えて、後半は受講生と講師を交えた懇談会。起業を目指す、あるいは起業して間もない受講生から、自分のビジネス案に関わりのありそうな法律についてのさまざまな疑問・質問が飛び交い、鈴木先生に答えていただきました。受講生からは「会社の形態や違いなどを比較検討するために、基本的な知識が得られて良かった」となどの声が上がりました。
司法書士・鈴木 利昭さんさん
昭和62年、司法書士事務所開設。司法書士として、土地、建物の相続・贈与・売買関連の手続や、株式会社をはじめとする各種会社組織の設立、訴状、支払督促、不動産執行、債券執行など裁判所提出書類の作成などを行う。「起業」と「企業」、2つの「きぎょう」を支援する専門家集団「PAG21(http://www.ooentai.com/)」のメンバーとしても活躍。
PAG21HP
http://www.ooentai.com/index.html