チャレンジカフェ 第2回
2014.06.27開催
2014年6月27日(金)、「ちゃんとゴハン食堂 みやカフェ」にて、「第2回 チャレンジカフェ」が行われました。「チャレンジカフェ」は、飲食店の開業を目指す方を対象にした、体験型のカフェ講座。座学だけではカバーしきれない、より実践的な学習を目的としています。
今回は、前回に引き続き、原価計算を考える講座の「サラダ編」。モッツアレッラチーズとトマトを使った「カプレーゼ」と、「ニンジンのバルサミコ酢サラダ」の2種類を、それぞれ調味料を変えて3パターン作り、試食。味の違い、調味料による原価の違いを比較しながら、適正な売価について考えました。
◆カフェを開きたい!
まずは、カフェ開業に向けての「ココロの準備」を、弊社代表の稲葉から。 「ふろしきは、広げてからたたむ」をポイントに、いろいろと情報収集して自分のアイデアを膨らませつつ、「誰に」「何を」「どこで」「いつから」を、具体的に考え、事業計画をたてていくプロセスを学びました。
◆ドレッシングで差をつける
さて、いよいよ試食です。
前回に引き続き、シェフは当社スタッフの柴田が担当しました。調味料となるレモンオリーブオイル、バルサミコ酢は、柴田こだわり(!)の比較的高額のものと、スーパーで気軽に購入できる安価なものの2種類を用意。もう1種類は、市販のドレッシングを使用して、3種のサラダを食べ比べての検証です。
それぞれ、試食した後、自分ならいくらで食べるか、価格を書いていきました。
◆「高かろう、うまかろう」ではなかった!
「では、どれが一番高い調味料だと思いますか?」
1番、2番・・・手があがった後に、「あ、それは"一番美味しかった"と同じですか?」と、稲葉。するとすかさず、「値段が高いだろうと思ったものはこれですが、一番美味しいと思ったものは、別のものです。」との声が。
同様の意見は他にもあり、高ければ美味しいとも限らない様子。
特に、レモンオリーブオイルを使用した「カプレーゼ」では、ドレッシングによって、原価率(商品単価に対する原材料費の割合。原価率が高くなるほど利益が少なくなる)が10%違います。自分のめざす味と、自分のめざす売上高と、顧客の満足度と、それぞれのバランスを考えて、材料を選んだり、値段を設定したりする必要があるようです。
◆原価率3割をめざして
飲食店の原価率目安は3割と言われていますが、今回、「カプレーゼ」では、原価率3割を超えてしまいました。これを、どう工夫して3割におさめるか、みんなで意見を出し合いました。
「サラダと共に、パンやクラッカーをつけて単価を上げてはどうか」という「抱き合わせ作戦」、あるいは「バルサミコ酢を使わず、レモンをスライスして、つける」「オリーブオイルは安いもので十分」などの材料を変える意見、また、「ミニトマトと小さいモッツアレッラチーズを串で刺して出しては」と、アレンジして提供する方法などなど、多くの実践的な意見が出て、盛り上がりました。