女手一つで、2人の子供を育ててきた星野さんは、子供を養っていくために起業を決意しました。
自分の子供が美味しいって食べてくれた顔が忘れられず、パンケーキを提供するお店に決めたそうです。
元々カフェを開きたいという夢はあったのですが、飲食店での調理経験も経営も初めてで、分からないことだらけ。
姉妹でスタートさせたカフェは全員1年以内に退職。そして開業資金だった1,200万円もだまし取られ、苦難の連続だったそうです。孤軍奮闘する日々が続く中、ピンチを助けてくれたのはカフェの常連さんたちだったそうです。原価計算や経営に関する課題、店舗修繕など多くのことをお客様が教えてくれ、実践してきたそうです。

震災を機にそれまで一人で切り盛りしていたお店にスタッフを入れ、同じ想いを持つ人を育てることにしました。
星野さんがスタッフに伝えるのは、「パンケーキを売るのではなく、サービスを売ること。自分たちがイキイキすることで人に幸せを伝えることができる。お客様がここにまた来たい！と思ってもらえるようなサービスを提供しよう。」という想い。スタッフのサービスを上げることが、リピーターとなり、口コミが広まり、人が集まる。それは今までお客様に育てていただいた恩返しでもあるそうです。
何よりもお客様、人を大切にする星野さん。引き込まれるお話にあっという間の2時間でした。